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ゲームサウンドをNintendo-3DSで作るススメ

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ゲーム作るのって根気がいります。

どうも。ガンズターンアプリ研究所のRyosukeです。
「ブログの更新を週一にしようと思います」と書いた途端に、1日のアクセス数が10分の1に減ったので、ちょっとだけ焦りを感じています。(汗)

ふと気がつくとやりたいことの焦点が定まらずふらふら。

当面の自分の目標は、「次に出すゲームアプリを自分にとって満足のいく形でリリースする」になるわけですが、これがなかなか……。

一口に「ゲームアプリを作る」と言っても、様々な作業があります。
ざっと思いつく限りでも、以下の通り。

  1. 企画
  2. コーディング(プレイアブルなモック作成)
  3. グラフィック作成
  4. サウンド作成(BGM、SE)
  5. デバッグ
  6. ゲームバランス調整
  7. 最終仕上げ
  8. リリース作業
  9. 宣伝活動

他にもあると思いますが、とりあえずのところこんな感じです。

このうち、今開発しているアプリは「3. グラフィック作成」と「4. サウンド作成(BGM、SE)」の工程に入っています。
これまで佳境気味だった「コーディング」はちょっとお休み。

今やっている作業を具体的に書くと、

  1. 「チュートリアル」に登場するキャラクターのデザイン。
  2. 「プレイ」画面等で流れるBGMの作成
  3. 各種SEの作成

って感じですね。いずれも得意な作業ではないので、ちょっとずつ手探りって感じですが……。
だいたい、あと3、4日でこの工程を終えるつもりでいます。
(予定通りに進めば、ですが苦笑)

今のところ、次期アプリを順当にリリースできるとして、6月末って感じですかね。
楽しみにしてくださっている方(いらっしゃるかどうかわかりませんが笑)、大変申し訳有りませんが、今しばらくお待ち下さい。m(_ _)m

さて、そんなわけでここ数日はもっぱら「お絵描き」と「なんちゃってDTM」に終始した一日を送っているわけですが、ふと「これって実はすごいことなんじゃね?」と思い立ったことがあるので、こうしてブログの記事を書いてみたりしているわけです。

……まあ、タイトルにある通りの話題ですが。
わたしみたいに個人でゲーム作っていて、

  • BGM素材とかも自作してみたいなー、とか……
  • でも、DTMとかやったことないし勉強するのめんどい、とか……
  • 自作メロディ口ずさむのは得意だけど、それを譜面に起こす能力がないよ、とか……

上記のような気持ちを抱いたことがある方々にとって、少しでも参考になる記事になれば幸いです。

1. 最近の3DSは作曲ツールとしてかなり優秀である件。

突然ですが、「KORG M01-D」というソフトをご存知でしょうか?

以前、こちらの記事でもご紹介した株式会社コルグさんから、1988年に発売されたミュージックワークステーション「KORG M1」をモデルに、Nintendo 3DS上で作曲活動ができるように作成されたソフトウェアです。(ソフトウェアの発売元はDETUNEさんという会社さんです)

Nintendo 3DSというと、言わずと知れわたった携帯ゲーム機の王様的ガジェットではありますが、なんとこの「KORG M01D」をインストールすることで「ゲーム機」から「楽器」に早変わりします。

これ、DTMを知っている人ほど「どうせそんなのオモチャでしょ」と思われるかと思いますが、実際に使ってみると、その音質の高さに驚かされます。

参考までに、公式サンプル曲(Keishi Yonao さん製作)をコチラから聞いてみてください。(できればヘッドフォン推奨)

どうですか??

あまりのクオリティの高さに、目玉が飛び出るくらい驚きませんか?

事実、わたしはこのサンプル曲を初めて聞いた時、目玉が飛び出し、さらにその勢いでメガネのレンズが割れました。

もちろん、すごいのはM01Dばかりではなく、M01Dの機能をフル以上に使いこなしているKeishi Yonao さんのテクニックも相当なものですが。

とはいえ、M01Dが、このサンプル曲並みのクオリティの楽曲製作に使えるポテンシャルを秘めていることは、疑いようもない事実です。

2. あらかじめ限定された選択肢によってMIX作業の効率UP!!

「M01D」を使ってみて感動したのは、その音質の良さだけではありません。
音量調整やリバーブ、ディレイなどのエフェクトを3DSだけでかけることができ、簡易的なMIXも行えちゃいます。もちろんパン調整も楽勝です。

MIXって、普通のDAWソフト使ってパソコンでやろうとすると、けっこうめんどくさい作業なんですよね。
あげく、いじれるパラメータが多すぎて、自分みたいに「なんとなく」で作曲を楽しんでいる身にとってみれば「何が何だかよくわからない作業」の一つです。
ひどい時は、「ツマミをいじればいじるほど音が悪くなっていく」ような錯覚に陥ったりもします。

その点、「M01D」では、いじれるパラメータが限定されていて、せいぜいボリューム、パン、エフェクトのかかり具合程度ですから、そこまでシビアな調整は必要ありません。(もちろん、こだわろうと思えばいくらでもエディット可能ですが)

また、通常のMIDI規格ではほとんどのパラメータが「256段階」で調整できるのに対して、「M01D」上では「16段階」程度の調整しかできないのも、自分にとっては魅力的な仕様だったりします。

考えてもみてください。
256個の「微妙な違い」の選択肢が目の前にずらっと並べられるのと、16個の「全然ちがう」選択肢があらかじめ厳選された状態で置かれるのと、どっちのほうが「選択」する作業に負担がかからないでしょうか?

おそらく、圧倒的に「後者」だという人のほうが多いと思います。

かくいう自分も、選択肢は少なければ少ないほうがいい、と感じる人間です。
それゆえに「取捨選択の連続」であるMIX作業がM01D上である程度完結できてしまうというのも、音質の高さに勝るとも劣らない大きな魅力の一つとなるわけです。

3. 曲の下書きは3DSで。本番はFL Studioで。

そんなわけで、実はけっこう以前から、作曲する時の「下書き」用として、わたしは「M01D」を使用していました。

一度M01Dで作曲したものを、まったく同じ譜面で、FLStudio上で再現して、より「リッチ」な音源に差し替えたり。
そうすることで、「1からDAWで作業する」よりも「1曲作るのが早くなった」ような気がしていました。

単純に考えると「同じことを2回する」わけですので、作業量は増えるような気がしますが、2回目、つまりDAW上で再入力する作業はつまるところ1度目の作業の焼き直しですから、作業量は増えても速度は圧倒的に早いわけですね。

わたしの場合、曲を作る作業にかかる時間の半分以上は「音の構成を考える」時間なわけで、その部分にかかる時間を、「M01D」を使うことで圧倒的に短縮することができるんです。
その時間短縮の効果が、単純に「2回作業する」時間の増大分よりも大きいんですね。

このことに気づいてから、わたしは何かメロディを思いついたりすると、とにかく3DSを開くようになりました。

当然のように、今開発中のアプリのBGMも、「KORG M01D」を使って「下書き」を作っていたわけですが……

……ふとした瞬間に、あることに気づいてしまいました。

4. 「これ、別に3DSだけでよくね?」

……まあ、当然そうなりますよね。
ボーカルを乗せたり、生音っぽさにこだわった楽曲でない限り、「M01D」から再生される音をそのまま使っても十分聴くことができるわけです。

とくに、ゲームアプリではいい感じに「ゲームっぽさ」、「8bitっぽさ」、「シンセサイザーっぽさ」のあるBGMのほうが「しっくり」と来ることが多いです。

「M01D」を使って作った楽曲を、わざわざFL Studio上でファミコンシンセなどを使って無理やり「ローファイ」化するよりも、M01Dから出てくる音をそのまま録音してゲーム楽曲に使用するほうが、圧倒的に効率的なことは言うまでもありません。

そんなわけで、今作っているアプリでは、基本的には「M01D」から出した音をそのまま録音して、ゲーム内のBGMに採用しています。

5. 効果音も「DSN-12」で作れます。

また、3DSで現在入手可能な作曲ツールにはもう一つ、「KORG DSN-12」というものがあります。

こちらは、アナログシンセサイザーを3DS上でシミュレーションしたソフトウェアになります。

じつは、このソフトも「M01D」に負けず劣らず、いや、実際使いこなせれば「M01D」以上に優秀な楽曲製作ツールです。

これまで紹介してきた「M01D」は「ミュージックワークステーション」を元にしたソフトなので、基本的には「すでに作られている音」を「譜面上で組み合わせて」作曲をするソフトでした。
ですが、この「DSN-12」は、なんと「音」そのものを、1から自分で作り上げることができるのです。

矩形波、鋸歯状波、ノイズなどを自在に組み合わせて、それこそ無限大の数の「音」を「自作」できちゃうのです。

これ、実はすごいことです。

本来は、この「DSN-12」、自分で作った音で作曲することが目的のツールなんですが、わたしはもっぱら「効果音」の製作のために使っています。
使い方に慣れてくると、昔の8bitゲーム機時代に聞きなれた効果音などを、あっという間に自作することができちゃいます。

単に「作曲」するだけであれば、「M01D」のほうが「使える音」があらかじめ準備されているために非常に効率良くできます。反面、この「DSN-12」を使うと、完全に「オリジナル」と呼べるであろう個性的な「音」を製作することができます。
その分、操作に求められる知識はM01Dよりも多くなりますが、それにより得られるものは量りしれません。

場面に応じて両ツールを使い分けることで、個人ゲーム製作におけるサウンド周りの開発が飛躍的に効率UPすることは間違いなしです。

6. ノイズの乗らない録音の仕方。

さて。
これまで延々と「KORG M01D」と「KORG DSN-12」の素晴らしさを語ってきましたが、最後にこれらから再生された音を録音するにあたっての注意点というかコツをいくつか。

……といっても、次の言葉に尽きるわけですが。

「この動画」を見れ!

以上。

……。

はい。
とはいえ、さすがにこれだけで済ますのもブログ作者としてどうかと思いますので、上記動画を見ていただいたという前提の上で、わたしなりのアドバイスをば。

Audacity で録音した後は、必ず「ノイズ除去」を実行せよ!

いいですか? 必ずです。
例外なく、ぜったいに、「ノイズ除去」を実行してくださいね!
そうじゃないと、泣きたくなるぐらいのホワイトノイズの大きさに涙が出そうになりますから。

以下に、「Audacityを使ったノイズ除去」の具体的な方法を記します。ご参考までに。

  1. 動画の手順に則って、「正規化」、「前後の無音部分のカット」、「前後のフェードイン、フェードアウト」までを実施しておく。
  2. 曲の合間の何も音が鳴っていない部分を範囲選択(もし無音部分が曲中になければ、前後の無音部分をわざと若干残しておいてそこを選択)して、メニュー「エフェクト」→「ノイズの除去」を選択。
  3. 「ノイズプロファイルの取得」を実行。
  4. 「ノイズプロファイルの取得」が終わったら、Ctrl+A などで全範囲を選択。
  5. 再度「エフェクト」→「ノイズの除去」を選択。
  6. 初期設定を何も変更せずに、ウィンドウ右下の「OK」を押す。

はい。これだけ。
これだけすれば、3DSからの録音時に付き物であるホワイトノイズが驚くほど軽減して、あとでDAW使って音圧上げたりするのもかなり楽ちんになります。

ちなみに「3.ノイズプロファイルの取得」は、ノイズ特性の似ている音源に対して行う際は、最初の一回目で設定しておけばいちいち取得し直さなくても同じ効果が得られます。

ぜひ、お試しあれ。

7. 最後に。

現在、わたしの中で定番となったBGMの録音方法を記しておきます。

  1. 「M01D」上で、すべての音源から「エフェクトを外して」、すべてのトラックの「音量をMAXまで上げる」。
  2. トラック一つずつ、「ソロの状態で再生したもの」を、「個別に録音」する。
  3. 2で得られた音声ファイル1つ1つに対して、「正規化」、「無音部分カット」、「前後フェードイン、フェードアウト」、「ノイズ除去」を行う。
  4. 3で得られた音声ファイルをDAW上で並べて、改めて音量調整やコンプによる音圧調整を行う。
  5. 必要に応じてエフェクトをトラック別にかける。
  6. 最後に、全体に対してリバーブ等をかける。

ほとんどの場合、上記手順を行うことで、改めてマスタリングが必要ないぐらいの音圧でMIXすることができます。
(わざわざトラック別に録音しているのは、そちらの方がより細やかな調整が可能になるからです。また、そのようにバラバラに録音した方が、最終的に一つ一つの音源が際立って聞き取りやすい仕上がりになるような気がします)

けっきょく、めんどくさいMIX作業はほとんどDAW上で行っていますが、それでも元となる音源が全て「M01D」から取得したものですので、そもそも馴染みやすいために、そこまで労力はかかりません。

ゲームアプリに使用する楽曲に対してだけでなく、趣味で自作曲の動画UPする際などにも有用な録音方法かと思います。
ぜひ、お試しくださいませ。

それでは、長くなりましたが本日はこの辺で。
今日、これから映画「チャッピー」を見にいく予定が楽しみなRyosukeでした! m(_ _)m

……あ、恥ずかしながら、わたしがもう1年以上も前にM01Dを使って作った楽曲(ニコニコ動画)へのリンクも貼っておきますね。

これ、まだ上記「ノイズ除去」の方法を知る前に、全然別の方法で録音したものですので、ホワイトノイズの乗り方が半端じゃないです。
……という、出来の悪さに対するいいわけをしつつ、意地汚く自作動画の宣伝をしてみるテスト。笑

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コメント

  • 今、制作中のアプリ楽しみにしてます。どんな音なのか、早くきいてみたいですね。頑張って下さい。

  • >たっこさん
    コメントありがとうございます!
    ご期待に添えるようがんばります!

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