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シンギュラリタリアンに私もなりたい。

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1. シンギュラリティを知っていますか。

どうも半日ぶりです。ガンズターンのRyosukeです。
実験4日目。

本日もよいtensorflow日和ですね。
というわけで、いきなりですが人工知能の話題でも。

つい最近(といってももう半年前ですが)、レイ・カーツワイルさんという方の書いた「ポスト・ヒューマン誕生」という本を読みました。

600ページあります。分厚いです。
定価で買ったので、TSUTAYAで三千円しました。
超高い。
…でも、超面白かった!

アメリカの著名な発明家(大統領から何度も表彰されてる! マジですごい人!)であるところの、レイ・カーツワイルさんが想定している「人類の未来」について書かれているのですが、まあ内容が濃ゆいこと。

もともと学生時代から人工知能については興味があり、いつか実用化されるんだろうな〜とは思っていたのですが、昨今の進捗はほんと目覚ましいですよね。

自分もこの本読んで人工知能への興味が再燃し、tensorflowをいじって遊んでみたりなどしたのですが、そのあたりについてはいったん置いておいて。

本日はこの本に書かれている内容がどれだけぶっ飛んでいるか、ということをご紹介したいと思います。
SF小説とか好きだったら、ぜったい飽きずに最後まで読めると思うので超オススメ

2. 収穫加速の法則??

「ムーアの法則」という超有名な言葉があります。
1970年代に、ゴードン・ムーアというすごい人が予言しました。

「二十四ヶ月ごとに集積回路上に埋め込めるトランジスタの数は二倍になる!」

――え? なんだって?
HAHAHA、そんなまさか。
そりゃー技術の黎明期はそれぐらい進歩の速度は早いかも知れないけど、いずれ物理的な限界にぶちあたって、トランジスタの数も頭打ちになるだろう。
予言が的中するのも最初の数年だけに違いない――

……きっと、この予言が提言された当初、そんな風に考えた偉い人たちもいたに違いありません。

けれど、レイ・カーツワイルさんが調べたところによると、たしかに「トランジスタの数」は、ムーアさんが予言した1970年代から現在にいたるまで、およそ2年毎に2倍という驚異的な成長を続けているというのです。

物理的な限界に近づくと、たしかにその成長曲線はカーブを緩めるらしいのですが、同時に世界のどこかで技術的なブレイクスルーが起き、再び指数関数的に成長していく、ということを繰り返していくらしいです。

実は同様の指数関数的成長曲線は「トランジスタの数」という限定的な指標だけでなく、その他様々な科学技術の発展の際に見られるそうで、レイ・カーツワイルさんはそのことを「収穫加速の法則」と名付けました。

新しい技術を獲得することで、以前よりもできることが増えて、そのおかげでさらなる新しい技術を獲得することができ、そのことでさらにできることが増えて――

ということを繰り返していくことにより、「技術の獲得」「できることの拡大」が相乗効果を及ぼして、互いに成長を加速させていくということのようです。

この概念を今の人工知能の技術に当てはめることで、数年先の人工知能がどれぐらいの性能に達しているのかを、だいたい予想することができるそうです。――で、この本の中で、レイ・カーツワイルさんは大体何年先にどんなことが起こるのかを、まとめてくれています。

3. 2045年に何が起こるのか

レイ・カーツワイルさん曰く「人間の知性」は、然るべき方法で大体の計測をすることができるらしく、10の14乗〜10の16乗cps(たぶんクロックパーセカンド?)程度だと推測しています。
(このあたりの計算の根拠とかが本には詳細に書かれていて、そのことがとても面白いです)

――で、来るべき2045年に、ちょうどコンピュータの計算能力がそれを上回り、人工知能の賢さが人間を追い抜いていくだろう、とのことです。
(実際には、コンピュータの計算能力が「ハードウェア」的な意味で人体の「脳」を超えるのはもっと手前で、2045年には、「ソフトウェア」も含めて、コンピュータ知性が人間の知性を上回るというのです。)

これって、けっこうワクワクしませんか。

2045年って、けっこう目と鼻の先ですよ?
あれだけ「未来」に思えた東京オリンピックが、あとたった三年後には開催されるんです。
その25年先といっても、きっと懸命に生きていたらあっという間の出来事なのではないでしょうか?

そして、コンピュータ知性が人間を上回ると、何が起こるのでしょう?
そのことも、レイ・カーツワイルさんは本の中で予言しています。

4. 2045年以降(あるいはもっと手前)に可能になっていること

レイ・カーツワイルさん曰く、以下の3つの分野で技術的な革命が起こるとしています。

  • 遺伝学
  • ナノマシン分野
  • ロボット工学

様々な技術が実現するであろうことが予言されているのですが、そのうち、とくに「キャッチー」で、読んでいて衝撃的だった技術をいくつかピックアップしてみます。

デザイナー・ベビー

若返りが可能になる

細胞核をナノマシン化してアップグレード可能にする

脳みそにナノマシンを送り込み、リアルタイムでコンピュータと通信

どうですか。
読んだだけで「ぞくぞく」しませんか。

これらの技術の延長線上で、人間の思考をそのままコンピュータ上で再現することすら可能になると、レイ・カーツワイルさんは言っています。

こうして、リアルな人体をナノマシンで改造・強化したり、自分自身の意識をコンピュータ上にアップロードした人たちのことを、「次世代の人類」という意味で、レイ・カーツワイルさんは「ポスト・ヒューマン」と呼んでいます。
だからこそ、この本の邦題が「ポスト・ヒューマン誕生」なんですね。

――でも、ここで一つの疑問があります。
本当に、人間の意識をコンピュータ上で走らせることって、できるんでしょうか?

5. 究極のコンピュータ。それは宇宙そのもの――

ここで、レイ・カーツワイルさんは面白い思考実験をしています。

「仮に1キログラムの岩に含まれている全ての原子、電子、素粒子をコンピュータの計算資源として用いることができたなら、それはどれだけ高速か?」

この思考実験の出した答えがまずぶっとんでいます。

メモリ――少なくとも10の27乗ビット
計算速度――10の42乗cps

結果的に、このコンピュータは、世界中の全ての人間の頭脳を合わせた計算能力よりも、約10兆倍(!!)もの計算能力を有するらしいのです!

これがどれだけすごいかというと……

過去一万年の間の全ての人間(常に100億人と仮定して)の思考と同等な働きを、一万分の一ナノ秒でやってのけるというのです。

これって、やばくないですか?

この能力の百万分の一でも引き出すことに成功したなら、太陽系ぐらいならまるごと一つ、コンピュータのメモリ上でシミュレーションできちゃうんじゃないでしょうか?

いわんや、人間一人分の思考をリアルタイムで計算することを不可能と考えること自体が逆に不自然に思えるぐらいのスケールのでかさです。

レイ・カーツワイルさんはさらに思考実験を進めます。

仮に人類文明がこのまま発展を続けていき、岩のようなただの物質をコンピューティング資源として利用することができるようになった時、爆発的な勢いで人類文明が宇宙空間に進出していき、やがて宇宙全体が「知能」に満たされるだろう、と。
その状態を、彼は「宇宙の覚醒」と名付け、それこそが「われわれの最終的な宿命である」と書いています。

う〜ん……!
なんともシビれる発想ですね。
このあたり、読んでいてずっと「すげー」を連呼しちゃうぐらい面白かったです。

6. 夏休みの読書感想文にいかが?(笑)

そんなこんなで、非常に刺激的なことが書かれている本なのですが、なんとこの本、出版されたのもう十年も前なんですよね。
それなのに、今のところ、レイ・カーツワイルさんが予言されたとおり、人工知能をはじめさまざまな科学技術が順調に発展を遂げていて……

本当に、2045年(あるいはもっと近い将来?)には、人間を超える人工知能が登場して、今では想像もつかないぐらいとんでもない世界になっているんじゃないかな〜とか、思ってワクワクしてしまいます。

いかがでしょうか?
レイ・カーツワイル著「ポスト・ヒューマン誕生」
夏休みの読書感想文にオススメです。(笑)

といったあたりで、本日はこのへんで。
また明日、お会いしましょう。ガンズターンのRyosukeでした。 m(_ _)m

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